WordPressの表示が遅い|原因と、社内でできること・触ってはいけないこと
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「サイトの表示が遅い気がする」
この相談を受けて実際に確認すると、原因はかなりの確率で同じ2つに絞られます。
- アニメーションが多すぎる
- 画像が重すぎる
そしてもう一つ、見落とされがちな要素としてサーバーがあります。
先に一番大事なことを書きます。表示が遅いサイトを、訪問者は待ちません。
自分がサイトを見る時のことを思い出してみてください。開くのに時間がかかったら、待ちますか。せっかちな人なら、少し遅いだけですぐに別のサイトを探します。
どれだけ良い内容を書いていても、表示される前に離脱されたら意味がありません。表示速度は、そのまま機会損失に直結します。
原因の大半は「アニメーション」と「画像」
アニメーションの入れすぎ
スクロールすると要素がふわっと出てくる、ボタンが動く、背景が変化する。
こうした演出は、適度であれば効果的です。問題は入れすぎた時で、一つひとつは軽くても、積み重なると明確に重くなります。
制作時は「動きがあった方が良く見える」という判断で追加されがちです。しかし訪問者は、動きを見に来ているわけではありません。情報を探しに来ています。
対策は単純で、アニメーションを最小限に削ることです。 特にトップページは最初に表示される場所なので、ここを軽くする効果が最も大きくなります。
画像が重い
もう一つの原因が画像です。
撮影したままの写真をそのままアップロードしているケースが非常に多いです。スマートフォンで撮った写真は、そのまま使うにはサイズが大きすぎます。
対策はWebP形式への変換です。
WebPはGoogleが推奨している画像形式で、従来のJPEGやPNGと比べてファイルサイズを大幅に小さくできます。見た目の品質はほとんど変わりません。
トップページに使われている画像をWebPに変換するだけで、表示速度は目に見えて改善します。
サーバーの影響も大きい
見落とされがちですが、サーバー選びも表示速度に直結します。
安定性を優先する
サーバーを選ぶ時、料金と容量で比較されることが多いです。しかし実際に重要なのは、安定して動き続けるかどうかです。
安くて容量が大きいプランには、それなりのメリットがあります。ただ、サーバーが落ちてサイトが見られなくなる時間が発生すると、その間の訪問者は全て失われます。
これは表示が遅いより深刻です。遅いサイトは待ってもらえる可能性がありますが、表示されないサイトはどうにもなりません。
私自身は、大手で実績のあるサーバーを選ぶようにしています。エックスサーバーは利用者が多く、情報も見つけやすいので、迷った時の選択肢として安心感があります。
レンタルサーバーの「容量」と「速さ」は別
もう一点、誤解されやすい部分です。
サーバーを比較する時、容量の大きさで判断されることがあります。ただ、容量はどれだけファイルを置けるかという指標であって、表示の速さとは別の話です。
一般的な企業サイトであれば、容量が足りなくなることはまずありません。写真を大量に載せるサイトでも、標準的なプランで十分足ります。
見るべきは、容量よりも安定性と処理速度の方です。
移転で改善するケース
サーバーを移すことで、表示速度が改善する場合があります。
判断の目安は、次のような状態が続いているかどうかです。
- 管理画面の操作がもたつく
- 時間帯によって明らかに遅くなる
- サイトが見られない時間が発生している
これらに心当たりがあるなら、サーバー側が原因の可能性があります。
遅さは、どこから「損」になるのか
対策の前に、影響の大きさを共有しておきます。
表示に時間がかかると、そのぶん離脱が増えます。これは感覚的にも分かる話ですが、問題は離脱した人が数字に残らないことです。
アクセス解析には「見に来たけど帰った人」として記録されますが、その原因が表示速度だったかどうかは分かりません。デザインが好みでなかったのか、探していた情報がなかったのか、単に遅かったのか。区別がつかない。
つまり、表示速度による損失は気づかれないまま蓄積します。
そしてもう一つ。遅いサイトは検索エンジンの評価にも影響します。表示速度はユーザー体験の指標として評価対象になっているためです。
見に来た人が帰り、そもそも見に来る人も減る。この二重の影響があります。
社内でできること
専門知識がなくてもできることがあります。
1. 画像のサイズを確認する
これからアップロードする画像は、必要以上に大きくしないでください。ページに表示されるサイズに合わせて縮小してから使います。
2. 使っていない機能を整理する
過去に追加したまま使っていない機能があれば、担当者に相談してください。動いていない機能も、読み込み時間には影響します。
3. 実際に測ってみる
GoogleのPageSpeed Insightsという無料ツールで、自分のサイトの速度を測定できます。数値で状態を把握できます。
測る時は、スマートフォンの数値を見てください。 パソコンよりスマートフォンの方が数値は低く出ますが、実際の訪問者の多くはスマートフォンです。
点数そのものに一喜一憂する必要はありません。ただ、あまりに低い場合は原因が示されるので、それを制作会社に相談する材料として使えます。
逆に、触ってはいけないこと
ここは強くお伝えしておきたい部分です。
知識がないまま管理画面の設定を触るのは、非常に危険です。
実際に起きたことをお話しします。
サイトを速くしようと社内で手を入れた結果、サイトが消えてしまったケースがあります。一部のページが表示されなくなったケースもあります。
原因は共通しています。どこに何があるのか分からないまま、手探りで触ってしまうことです。触っている箇所がどれだけ重要なのかを理解しないまま操作すると、取り返しのつかない状態になります。
特に危険なのは「少しかじった人」
厳しい言い方になりますが、事実なのでお伝えします。
全く知識のない人は、怖くて触りません。だから壊れません。
問題が起きるのは、少し知識をかじって「自分でできる」と思った状態です。この状態で設定に手を入れると、影響範囲を判断できないまま操作してしまいます。
もちろん復旧作業は対応できます。ただ、余計な時間と費用がかかります。その間サイトが表示されない損失もあります。
判断の基準
こう考えてください。
- 文章や写真の差し替え → 社内で問題なし
- 設定・プラグイン・テーマの変更 → 触らない
後者は餅は餅屋です。Web制作者に任せてください。
あるいは、すぐに聞ける相手がいる環境を作っておくこと。これが一番現実的だと思います。「これ触っても大丈夫ですか」と確認できる相手がいるだけで、事故はほぼ防げます。
それでも壊れた時のために
触らないのが一番ですが、事故はゼロにはなりません。だからバックアップの話をします。
復旧はバックアップから戻す
サイトが消えた、一部が表示されなくなった。こうした場合の復旧は、バックアップからの復元が基本です。
逆に言えば、バックアップがなければ復旧できません。 作り直しになります。
バックアップは「ある」だけでは足りない
ここが本題です。
私の感覚では、バックアップをまったく取っていないサイトは、そう多くありません。制作会社が入っていれば、たいてい仕組みとして用意されています。
問題はいつ時点のものかです。
制作会社に保守を任せているなら、連絡すれば対応できます。比較的新しい状態に戻せることが多い。
一方、個人や社内だけで運用している場合、バックアップがかなり古いことがあります。 半年前、1年前ということも珍しくありません。
その場合、復元してもその後の更新分がすべて消えます。差分を手作業で戻すことになり、復旧そのものより、最新の状態に戻す作業の方が時間がかかるという事態になります。
確認しておいてほしいこと
難しい話ではありません。次の3つです。
- バックアップは取られているか
- いつ時点のものか
- 誰が復元作業をするのか
「取っている」と「使える」は別の話です。
制作会社に依頼している場合は、保守契約の中に含まれているか確認してください。自社で運用しているなら、自動バックアップのプラグインを入れておくだけでも状況が変わります。
まとめ
WordPressの表示が遅い原因は、多くの場合この3つです。
- アニメーションの入れすぎ
- 画像が最適化されていない(WebPへの変換が有効)
- サーバーの性能・安定性
そして社内で対応する範囲は、明確に線を引いてください。
- 文章・写真の更新 → 社内でOK
- 設定まわり → 触らない
表示速度は、訪問者が待ってくれるかどうかに直結します。せっかく作ったサイトで機会損失を出さないためにも、定期的に確認しておく価値がある部分です。
サーバーを見直したい方へ
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